防災訓練

令和4年度 東京都・品川区合同総合防災訓練

2022年9月4日(日曜日)に行われました、東京都・品川区合同防災訓練に参加してきました。

「大東京歯科用品商協同組合」は災害時の医薬品の供給に関し「東京都」とパートナーシップを結んでいます。

今年は品川区との合同開催でした。
地域担当の南部支部の組合員を中心に5名で参加しました。コロナ禍で昨年、一昨年と中止だったので2019年以来3年ぶりの防災訓練となります。

防災訓練では、さまざまな分野の訓練が行われますが、我々が参加するのは「医療救護活動訓練」と言うとても大切な分野です。

医療救護活動訓練のメインは、「トリアージ」という負傷者の容態に合わせて色の違った札を貼っていき、治療するステージに患者を分けていく作業の訓練です。
医療系のテレビドラマ等でもトリアージの重要性は描かれていますが、訓練で最も時間と人数を使っていますので、災害時では一番重要な医療活動であることを改めて実感しました。

訓練では負傷者役の方が次々とトリアージゾーンに運び込まれて、軽症、中傷、重症、と判断され、タンカなどで治療施設に運ばれます。
今回は軽症、軽症(発熱)と同じ軽症でも分けられていて、感染症対策も同時に行うというものでした。

災害が起きた場合は当然医薬品も不足します。
歯科用医薬品が不足した時に、東京都の依頼で歯科用医薬品を調達するのが我々、大東京歯科用品商協同組合の役目となっています。
今回の訓練では、災害現場の歯科用医薬品が不足し、調達の要請を受けた東京都が我々に発注の依頼をするところからスタートします。

大東京歯科用品商協同組合には東京都より災害時でもつながりやすい特別な電波を受信出来る携帯電話機が支給されています。
訓練では、その電話機に発注の依頼があります。
電話を受け、オーダーされた歯科用医薬品を揃え、指定された場所に納品するまでが訓練になります。毎回内容も変わるのですが、今回は歯科診療エリアに納品でした。過去の訓練ではストックセンター等に納品するパターンが多かったのですが、今回は実際の想定により近づけた訓練だったと言えます。

今年は訓練会場が点々としていて、医療救護活動訓練しか見ることが出来ませんでしたが、災害はいつ起こるかわからないので、こういった訓練は大事です。
災害は起こらないでほしいですが、起こってしまった時には一人でも犠牲者が減るような準備が必要だと今年も感じました。

文・写真 理事長 杉山勝人