2011年10月29日(土曜日)に行われました、東京都防災訓練に参加してきました。
今年は、東京都・小平市・西東京市・武蔵野市・小金井市、の共同開催でした。
「大東京歯科用品商協同組合」は災害時の医薬品の供給に関し「東京都」とパートナーシップを結んでいます。
訓練の会場は武蔵小金井駅から20分ほどにある小金井公園。
我々は医療救護活動のエリアで訓練を行いました。
そもそもこの訓練、かつては震災の日(9月1日)に行われていましたが、近年は参加者を増やすために9月1日付近の日曜に行われています。
今年は、東北大震災の影響で日程もずれました。
また内容も大幅に変更したようです。
訓練の流れを簡単に書いておきます。
災害が起きた場所では(今回は小金井市の想定)仮設の診療施設などが設置され医療活動が行われます。医薬品も当然必要なのでストックセンターという場所が設置されます。
一方、東京都内でも比較的被害の少ない地域に集積センターという 場所が設置され業者から医薬品が運ばれます。(今回の例で言うと23区内とか)
医薬品の流れは
業者→集積センタ→ストックセンタ→医療施設
(被災外地域) (災害地域)
こんな感じです。
集積センターには都の方が医薬品の在庫を管理しています。
少なくなるとセンターより我々の組合に調達の要請が電話で入ります。
実は、東北大震災の後、東京都から特殊な電話が支給されていました。
この電話、災害時に通信規制がかかっても、対象から外れて通話が可能な電話だそうです。
医療系団体でもこの電話を支給されている団体は数団体だけなので我々組合も責任重大です。
昨年までの訓練では、本部から歯科用医薬品の調達要請があったという設定でスタートしていましたが、今年は電話がかかってくるところから行われました。
スマホの扱いに慣れる意味もあったようです。
電話を受けるのは私が担当だったのですが、事前に会話の内容が知らされずに突然電話がかかってきて訓練スタート!!
訓練は、電話を受け、集積センターに医薬品を届け無事に完了です。
集積センターには通常我々が常駐することはないですが、災害時に都の方が出払ってしまった場合にはヘルプをすることもあるそうで、センターでの受け取りも訓練しました。
訓練は無事終了。
我々の訓練は、それほど時間がかかるわけではないので、あいた時間は他の訓練など会場を見学。
さらに今年の訓練はシナリオ以外の訓練をする試みがありました。
ちょうどその現場を目撃したので、その時のことを書いておきます。
トリアージで軽傷と判断された患者さんが担架で運ばれ軽傷者テントに到着する直前で突然痛みを訴え、叫びはじめます。
容態急変で中傷とトリアージも変更になりますが中傷テントまで運ぶ余裕がないので軽傷テントで処置をする。
こんな感じでした。
患者さん役の方の痛がる様子とか悲鳴とか、「訓練中にまじで具合悪くなっちゃのか?!」と真剣に思うほど緊張感ある訓練でした。
そして、今回は、地域の方に参加してもらえるようにイベント性も高かったです。
やはり多くの方に参加して意識を高めないといけないですもんね。
私は今後も参加を続けたいと思っています。